MARRI WOOD PARK

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★春が到来する前に★

2010-07-29 18:00:00

今日は閑話休題にしましょう。(笑)

チビ工場長・父の『どッ金』探しは、人里から何百キロと離れた所で行われます。
そのため食料調達や通信ベースの基地が必要なのですが
最近、その町に戻った際に親方から写真同封の手紙を落手しました。

森の抜けた先に見える灰色っぽい連なり。我々の命たるブドウの木々です。
潤い豊かな肥沃な土地として再生される休眠期の雨季。
我々農夫はあまりにも大自然に対して無力ゆえ、春の到来を待つのみですが
この機会にヴィンヤードと自然森林のお話をさせて頂こうかと思います。

当ブドウ園には自然の摂理でバランスを得るため
そして野生動物や昆虫類など様々な生態のため
家畜はもちろん人間すら干渉が一切ない自然森林を12haも残しております。
この保護森林はいくつか点在しますが
最も大きい森林は5haもの面積を有し、ブドウ園の畑中央に位置しております。

大自然の水源は山中の森林部からの湧き水や、森の木々が貯えた降水ですが
同じ様に我々のブドウ園中央に位置する雄大な保護森林にも
雨季には豊かな水を湛える天然の小川が存在し、緩やかに縦横しております。
この小川は至る所で自然に閉塞しており
穏やかな流れが水分をゆっくりと大地の深部まで浸透させ
土壌に潤いを与えてくれています。
豊穣を与えてくれるだけでなく、大自然に生息する生命の「拠り所」となる森林。

黄色いワイルドフラワーも『黄金色』に見えてしまう今日この頃。
親方からのヴィンヤード画像を皆様にお届けいたします。

★研修グリコに乾杯★

2010-07-26 21:00:00

『わにに羽二いるなら、川には居ない』と言うわけで(?)
三平君と魚紳さんはバラマンディーを求めて乗り込みました。

オーストラリアは大陸なんです。
南極海の恩恵を受けるマーガレットリバーは雨季でも、赤道に近い北部は乾季。
【乾季=乾いた季節=水が一箇所に集まる=魚うじゃうじゃ=一網打尽】
中学校で習った方程式、あれが初めて解法できた時の悦びを覚えてますか~?

雨季になったら、晴れた日に「ヘリコプター」を飛ばす以外は遮断される場所もある。
一夜にして湖が発生し、そして小さな小さな湖沼が繋がって大河となり
やがては「その命」を海へと帰す北部オーストラリア。

乾季が始まった頃はイジケて大人しくしている魚君たちも
やがて訪れる雨季を感じる今日この頃。
押し込められた小さな湖沼から、大河と共に自由奔放な旅に出るため食欲旺盛!

チビ工場長・父の愛用タックル、往年の名機。
わかる人にはわかるんだな、コレが・・・
僕も当時は食欲旺盛で、部活帰りに駄菓子屋で夢を語ったな。
研修グリコに乾杯!

★交差点にて★

2010-07-22 20:00:00

荒野の中、ランクルを走らせた。
朝の5時から運転を始め、メーターが820kmの走行距離を示した頃。
給油のために迂回して立ち寄った寂れた町で、久しぶりに人の声を聞いた。

ラジオから「Crossroads」が流れる。Cream時代はブルーシーなsoundsだったな・・
思いふける僕の横で、助手席のチビ工場長が一言『クラプトンじゃん!』
影響されたな、いや大きくなったな我が息子。

と言うわけで(?)息子のロック魂を称えるため
記念に彼の名前を「文字れる」アンプを購入!(←してあった、数年前に)
40年以上も昔の真空管アンプ、1965年製造のFender、Showman強制登場の予定です!

我が家は父が経理も担当しているので、家族に小遣いがありません。
誰かがお金を必要とする都度に家族会議、そして同金額を家族に還付。
つまり父がお金を使うと、使った分だけ皆の手にも渡ってしまいます。(泣)
くれぐれも注意!Showmanは父所有ではなく、チビ工場長のギター・アンプです。
入手困難なヴィンテージ品だから、良いアンプと出逢った時に購入済なのですが
別に隠していた訳では・・・

家族会議の「交差点」が渋滞でない事を願う、今日この頃。
クラプトン、勇気を有難う。

★ワニ鳥が羽二★

2010-07-19 18:00:00

今日は早口言葉の練習、『わににはワニ鳥が羽二いる』・・・っえ???
そう思われることでしょう。

「Crocodiles inhabit this area. Attacks cause injury or death.」
(ここはワニの生息地域です。襲われると重症もしくは死の危険あり)

チビ・工場長を「三平」と一時的に命名し
何のことか不思議がる息子に、僕自身を「魚紳さん」と呼ばせる父。
夢と度胸で大物狙い、二人の目指す魚は巨大魚・バラマンディー!(A$45/Kg)
麦わら帽子は空港の検疫で没収されたが、トレードマークの草履はあるぜ!
で乗り込んだのですが、注意書きを読んで・・・っえ???
あえなく撤退です。

-Keep away from water’s edge.
-Do not enter the water.
-Take extreme care when launching and retrieving boats
-Do not clean fish near the water’s edge
-Remove all fish and food waste.
-Camp well away from the water.

さすがに草履は不安です・・・
牛皮製の安全靴、鉄板が入っている靴で出直します。
ユリッペ、ごめん。

★王冠と言えば純金製?★

2010-07-15 20:00:00

南半球のオーストラリア、ヴィンヤードは真冬の休眠期。
しかし、チビ工場長・父は寝ていたワケでは御座いません!
「ときどき日記」をお約束の通り、「とっ金どッ金日記」にしておりました。

場所は西オーストラリア「金張り」、いやKimberley(キンバリー地区)の某所。
そう、ワールドカップで沸いた南アフリカ、そこのダイヤモンド炭鉱と同じ地名。
しかし豪州の当地は、同じダイアでも世界中で稀なピンク・ダイアの産地。

「風の谷」に再び戻り、愛用・金属探知機で18時間・・・
『ピーいッぴーぃュア』愛器が悲鳴を上げる。
これでチビ工場長・父もヴィンヤードのオーナー!?

舗装道路もなく、ランドクルーザーですら走行が難しいこんな僻地に
何故にビールの王冠が落ちているのだろうか・・・

★A Happy New Year!★

2010-01-01 10:00:00

新春を寿ぎ、ご挨拶申し上げます。
旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

バイオダイナミクス農法という「大自然に全てを委ねる」栽培では
我々農夫の覚悟は、母なる大地に対してあまりに無力であるのですが
皆様に愛飲して頂くため誠心誠意努める覚悟でございます。

今年も変わりませずご交誼を賜りますよう、お願い申し上げます。

★南半球からMerry X'mas!★

2009-12-24 18:00:00

「ときどき日記」が「ひさびさ日記」になってしまった今日この頃・・・

チビ工場長・父は、収穫後の長期休暇に「生涯の有給休暇」を頂戴し(?)
9ヶ月もの間『風の谷』にて夢を追いかけておりました。

聞いただけでも【どきどき日記】になってしまう冒険話はさておき、今日はクリスマスの日。
おめでたい紅白、そう言えば「サンタクロース」も赤白ですね・・・。

当園には「Shiraz;シラーズ」と「Chenin ;シュナン」の2品種が既にリザーブとして
現地オーストラリアはもちろん、日本の愛飲家様にも好評を頂いておりますが
今日はチビ工場長・父、長期休暇のお詫びとして
そしてクリスマス・プレゼントとして、皆様方に‘赤白’の2新品種を「紹介」させて頂きます。

「Cabernet Sauvignon ;カベルネ・ソーヴィニョン」100%のストレート・ピュア。
今日のために数年間、隠し持って、いや寝かせておりました。
これはもう形容し難い絶品に仕上がっており、父は仕事を忘れてしまうほどです。

スパークリングの「Grandis;グランディス」いよいよ出荷をさせて頂く予定です。
炭酸を得るために酵母を用いる二次発酵、ピュピトルを手で回して澱を集めるルミアージュ工程。
気の遠くなるような手作業による製造方法。
ご自身で本物を感じることができる超絶な発泡ワインです。

これで当園のリザーヴは、おかげさまで4品種になりました。
新たな‘赤白’のご紹介をもって
南半球からMerry Christmas!

★声が聞こえる★

2009-03-31 21:00:00

ヴィンヤードでの収穫も全てが終わり、本年度も実り豊かな年でした。

「生きている」ブドウ達は、その年毎に色々な味わいを醸し出します。
そして優しい顔つきに感じる年もあれば、凛々しい年もあります。
まあこれは、一粒ずつのブドウを愛している我々の感受性による表現ですが・・・。

本年度は多忙な収穫時期に、心から愛してやまない「相棒ボロス」の突然の死があり
『生命』の尊さを痛いほどに感じた年でした。

不思議な事にこれはチビ工場長・父の個人的な私生活だけでなく
ヴィンヤードのブドウ達からも『生命力』の強さを非常に感じる一年でした。
相棒ボロスの灯火と反するが如く、農場では昆虫や野鳥の命までもが力強く
時にはその「強さ」に嫉妬をしてしまう自分が居るほどに。
最後には励まされましたが・・・。

醸造されたワインを口にした時
ブドウを大切に育て上げた我々は『命』を風味と一緒に感じるはずです。
皆様方にも「それ」を感じて頂ければ。
そう心から願わせて頂く今日をもちまして、チビ工場長・父はしばらく旅に出立させて頂きます。

今はそこに到達できないけれど、相棒ボロスが呼んでいるので。
では・・・See you soon!

★カベルネの収穫★

2009-03-30 22:00:00

本年度、最後の収穫は『カベルネ』です。

我々農夫にとって雨は「天の恵み」なのですが、収穫の時期だけは望みません。
雨天の手積み作業は大変だから?
いやいや、理由は別のところにあります。(笑)

マーガレット・リバー地域の最大の特徴でもあるのですが
収穫の時期に長雨が降らない気候というのは、実は非常に重要な要素なのです。

暑く乾いた夏にブドウの木々は燦燦たる太陽の光を浴び
果肉にみずみずしい「果汁」を貯え自らを潤します。
しかし乾いた夏を乗り越えて、訪れる秋の収穫時期に長雨が降ってしまうと
「喉が渇いている」ブドウの木々は根を通してその水分を吸収してしまいます。

自らが創り出した果汁たっぷりの房には、余剰な水分が取り入れられてしまい
豊かな果汁が「希薄」になってしまうだけでなく
房が必要以上に膨張して裂け、そして体調不良を起こしてしまいます。

本年度も果汁たっぷりの最良質なブドウを、ありのままの状態で収穫する事ができました!

★生きている火よりも★

2009-03-29 22:00:00

近くの消防署が主催した「地域ふれあいフェアー」が開催されました。
オーストラリアは西欧文化圏、つまりレンガ造りの家屋ですので火災事故は少ないのですが
『消防士』と言えば全世界共通の「正義のヒーロー」。

昨今の山火事において勇敢に戦い抜いた戦士達の記憶も新しく
チビ工場長・家族は心から彼らを崇拝しております。
と言うわけで、日頃の「安全」を身をもって守ってくれる彼らと触れ合って来ました。

緑色の消防士は「化学災害」が起こってしまった際の特別班ヒーロー。
つまりテロ攻撃から市民を守ってくれる正義の味方・・・。

父がチビ工場長の時代には、この様な特殊部隊は「軍隊」みたいな遠い存在だったのに。
「生きている」火よりも、「死している」化学物質の方が怖いだろう。
身近なところで『寂しさ』が募ってしまった週末でした。


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