森林監視員のレンジャー皆様、今日もご苦労様です。
『FIRE DANGER TODAY』;今日の火災発生・危険度
緑色 LOW;やや注意
水色 MODERATE;注意
黄色 HIGH;危険
橙色 VERY HIGH;非常に危険
赤色 EXTREME;非難せよ
毎日、気象予報士の方々と綿密に打ち合わせをして
誰もいない、何にも無い国道ですら
国民やオーストラリア訪問者の安全のため
何百キロという道をひたすら運転し、そして警告を促しております。
五色の色を使う正義の味方。
まぁ「アカ色」が出てきたら、黒十字軍のゾルダーはめった打ちだしな。
でも橙色ではなく、「モモ色」が欲しかった・・・
童心に返りながら帰路に着くチビ工場長・父でした。
今日はバレンタイン・デー。
時はローマ帝国時代。
愛する人が故郷にいると兵士の士気が下がる・・・
そんな理由から、兵士の婚姻が禁止されていた時代。
キリスト教司祭の「バレンタイン」は密かに兵士を結婚させるが
その行為が発覚し、彼は捕らえられ処刑されてしまう。
そう、女神ユノの祝日である2月14日に・・・
西欧ヨーロッパ圏の当地オーストラリアでは
愛し合っている男女が互いに愛を込めて、様々な贈り物をする日。
チビ工場長・父は、妻に「馬券」をプレゼント。(笑)
だってだって今日は土曜日。地方競馬の開催日!
しかも綺麗な「ハート」だし・・・
何よりオーストラリア産馬、しかもご近所パースの馬なんです。
指輪を買ってやれないけれど、こいつの「馬連」で夢見てください。
From your Valentine
来週末ごろから、いよいよヴィンヤードでの収穫が始まります。
スパークリングは醸造工程などの諸都合により
赤に比べ収穫の時期が早い白の中でも、数週早めに行いますが
それは炭酸を得るために、酵母を用いて二次発酵を行う必要があるからです。
つまり完熟前の「糖度が低く酸味のある」ブドウを収穫する必要があり
『甘酸っぱいあの子』じゃないと青春時代の味と泡は綺麗になりません・・・
このスパークリング用のブドウ収穫後、続いて白。そして最後に赤を収穫。
しかし完熟期に近い、この時期のブドウたちは驚くことに
毎日その風味を変えて行くので、気の休まらない日々が待ち受けております。
南極海からの季節風などの恩恵もあり、マーガレットリバーは冷涼な地域。
そうは言っても南半球の残暑、しかも「手摘み」による収穫作業・・・
汗と涙の結晶を自分達の手で摘むことは、この上ない悦びを感じる瞬間ですが
眩しい太陽はやっぱりまぶしく、そして暑いものはあつい!!!
と言うわけで、収穫前には10日間の有給休暇があります。(喜)
チビ工場長・父の最後の夏休み。
久しぶりに愛車に跨ると、青春時代が甦り
収穫前の心が踊る気持ちを体で表現してみました。
ヴィンヤードに戻ったら、今か今かと収穫日に備え
徒然なるままに心を込めて刃物を研ぐ日々が待ち受けているので・・・
ある~日、森のなか
かんがるに出会った。
花咲く森の道~、かんがるに出会った・・・
父さんの言うことにゃ
工場長 お逃げなさい。
スタコラ サッササのサ~、スタコラ サッササのサ・・・
ところが、かんがるが
後からついて来る。
ピョぴょピョ ピョンぴょんピョんぴょんピョン~
ピョぴょピョ ピョンぴょんピョんぴょんピョン・・・
お坊ちゃん お待ちなさい
ちょ~っと、落し物。
白いサンドウィッチ、僕も食べたいな・・・
あら、かんがる あげましょう
お礼に ツーショット
ララら ララララら~
ララら ララララら~
今日は「チビ工場長」の球技大会。
高学年生を相手に奮闘したけれど、惜しくも敗戦を喫しました。
呆然と立ち尽くすチビ工場長、ぽつんぽつんと涙をグランドの芝生に落とすと
クラスメートが歩み寄り、そして最後には皆で号泣していました。
そうか・・・悔しかったんだな。
「真剣に取り組む姿勢が、君たちの涙を生んだんだよ」
暖かく見守ると同時に、羨ましさを覚えました。
一生懸命に頑張り、空っぽの気持ちで涙を流す事、自分にはあまり無い体験。
小さな頃から、そんな素敵な体験をして強くなるオーストラリアのスポーツ。
最後まで決してあきらめない、あの強靭な精神力は
日常の生活で培っているのでしょう。
オーストラリア最高峰の歴史ある国際G1レース「メルボルンカップ」。
豪競馬の殿堂入り、カップ3連覇のMakybe Diva(マカイビーディーヴァ)は
誰もが疑う余地の無い、オーストラリア最高傑出馬であります。
日本の中央競馬JRAに進出をした2005年。
「エイプリルステークス」は断然の1番人気で190円。
続く「天皇賞(春)」ではリンカーンの540円に続く、僅差の2番人気580円。
長旅や不慣れな日本馬場など、残念ながら女王は末脚を発揮できず
私もこの国でそのレース中継を見ながら、歯を噛み締めました。
彼女の育った母国、当地オーストラリアでの評価は
エープリルステークスが単勝100円、天皇賞(春)では110円・・・
この評価は間違いなく妥当でしょう。
私も「勝ち」を心から信じていた競馬ファンですし。
でも、問題はそれから更に2年の歳月を遡る、2003年「ジャパンカップ」。
Fields of Omagh(フィールズオブオマー)は確かに素晴らしい競走馬です。
しかし、慣れない北半球の日本まで遠征し
シンボリクリスエス、タップダンスシチー、ネオユニヴァース・・・
オーストラリアでの彼の評価は、日本強豪馬を押し退いて単独1番人気180円。
おいおい、それは余りにも思いを入れすぎ!(笑)
そう、オーストラリアは遊ぶことが上手なんです。
豪州馬が日本遠征、勝つ雄姿を見たい、っじゃー「オマー」の単勝を買いっ!
で、皆がその馬券を買うので1番人気の180円なんです・・・
当地での賭け事は、皆の思いが払戻金に直結する紳士の遊びです。
統計学や実績・経験等を考慮する以前に
「何を勝たせたいか!」そんな気持ちが優先する実直な国民性。
競馬に限らず、スポーツ競技全般。果てはTVでの勝利者など・・・
全てがその対象になり、そして賭け事で人生を苦労させないのです。
利潤があって無いような物。それを踏まえ余裕や思い入れがある時のみ勝負!
いよいよ明日、ワールドカップ・アジア最終予選のキックオフ。
私は無論、「日本の勝ちを見たい!!!」と願うわけで
それ故に『サッカー券』を購入、豪州国籍の妻は激怒しておりました。(泣)
90分と言う束の間ですが、遊びます。
皆様は最近、遊んでいらっしゃいますか?
生き上手は遊び上手、そんな国から日本の勝利を応援します。
大自然と共存を試みるオーストラリア。
それ故に、その大自然が見せる「もう一つの顔」に時として
我々は成す術がありません。
我が家の裏にあるキングス・パークでも、先週に大きな山火事がありました。
黒く焼け果てた荒野、その中で生き生きと芽吹く新しい生命。
大地にエネルギーが溢れ、蘇生される様を見れば見るほど
東海岸で尊い命を失われた犠牲者方々への祈りが尽きなくなります。
大自然に対し、改めて目のあたりにした畏敬の念。
我々は冥福を祈ると同時に、その事を決して忘れてはいけない。
We pray their souls rest in peace・・・
オーストラリアは低い大地が何処までも続く、起伏が小さな大陸であります。
それ故に樹木が多い茂る場所は、数少ない山間部は勿論のこと
人口の集中する平野部にも大自然の森林が数多く存在します。
この国ではそれらを「ブッシュ」と呼びますが、名の通りに木々の茂みです。
母国・日本での森林は人口密度の諸問題も関係し主に高地の山間部ですが
有史以前は平野部にもブッシュと呼べる原生林があったのでしょう・・・
今日、アメリカ大統領とオーストラリアの今後について妻と論議をした際に
双方が抱く展望には意見の食い違いがあり
妻の感情が落ち着くまで、チビ工場長と「ゴルフ場」まで逃げました。(泣)
我が家から車で数分、パース市街地から15分足らずのゴルフ場。
平野に存在している大自然のブッシュをそのまま開拓したコース。
そう、コースに点在する木々は大自然の森たちです。
入場料、大人A$20、小学生A$10。
チビ工場長が芝を打っては、「いやー良い土だな・・・」と感心する私。
2ホール目にOBしたボールを追いかけ、二人で森に突入したのが最後。
トカゲは出てくるは、見たことの無い昆虫はいるわ、野鳥の卵があるわ・・・
結局ゴルフはそっちのけで、最終的には「探検」になってしまいました。
で、恐る恐る我が家に帰ると
妻は何事も無かったように、リザーヴの「知らーず」を飲んでいるのでした。
ああ寝かせておいて良かった・・・
捕鯨問題の賛否背景には、伝統文化や人道主義など複雑な構図があり
この場で述べる事ができるほど容易な内容ではありません。
当地オーストラリアは捕鯨反対国なのですが
私は、鯨から薬を調合したり、ヒゲで釣竿や扇子までも造った
物を大切にする歴史ある日本人なのです。
今日の新聞。
オーストラリア首都特別地域「キャンベラ」からの小さな小さな三面記事。
思わず『ほえーっる』と心から感心してしまいました。(笑)
世界同時不況に対する、オーストラリア国内の景気対策。
・エアコン冷暖房の電力消費を抑えるため、屋根裏にインシュレーター設置。
・太陽発熱の温水設備。
地球環境に優しい宅地設備なら、一般施工料金の$1,600までを政府が負担。
個人家族が1年間で$200の光熱費を抑えることができるだけでなく
雇用の安定性までもたらす、「一石三鳥」の27億ドルのプロジェクト・・・
そんな立派な通知なのに、何故に小さな小さな三面記事なの!?
オーストラリアは、国も国民も・・・全てが地球に優しくそして謙虚なんです。
歴史ある日本人の誇りを持ちつつも
大自然を愛してやまないオーストラリア人に耳を傾ける今日この頃です。
パスポート、社会保険庁、移民局、そして税務署・・・
地理的隔離と気候の多様性により
オーストラリア大陸の動植物は、非常に個性的な生態系であります。
有袋類のカンガルー、コアラ、ポッサム・・・
単孔類のカモノハシ、ハリモグラ・・・
この大地にしか存在しない生態が数多くある中で
何故、オーストラリア国章の仁王像は
「カンガルー」と「エミュー」の阿吽なのか?
それは、両者とも『後退りをしない』動物なのです。
歴史的に若い国。
国歌にある「For we are young and free」、若き故の自由・・・
歴史を刻むためには、失敗を恐れずに前進するしかないのです。
木から降りる時に、後退りをするコアラ。
捕食後に、後退するカモノハシ達。
でも、カンガルーとエミューは自分や未来を信じて前進あるのみ。
当園もバイオダイナミクス農法で開業してから
同じ気構えでブドウ栽培に励んでまいりました。
そう、「最上のワイン」と言う信念のため、何処までも突き進むしかないのです。
昨今の世界同時不況。
税務署から国章の「納税書」が届いた際も、先に進むしかないのです。(泣)
自分を信じる事ができるのであれば
そして未来を手に入れるためには、ひたすら納税あるのみ!(号泣)
カンガルーやエミューのように前進できれば、景気回復も見通しがつくはず。
でも、そんな前向きな「チビ工場長・父」にも心配があります。
カンガルーとエミューは、『蹴り』攻撃が上手な動物なんですよ。
心配だな、2月11日(水)のワールドカップ・アジア予選・・・
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