チビ工場長・母の趣味は、『野菜畑』を世話すること。
せっかくならば「バイオダイナミクス農法」と言うことで
わざわざヴィンヤードの土壌を、仕事の度にマーガレットリバーから持ち帰りました。
肥料等を一切使わずに、ここまで新鮮に育て上げているのですが
この力強い生命体にも天敵がおります。
それは毎朝4時ごろに飛んでくる『飛翔体』です。(笑)
オーストラリアは週刊誌や雑誌と言った「情報紙」の内容は、全て新聞に網羅されておるので
そのサイズと言ったら巨大の一言。
週末は0.8Kgの150ページが3本も届きます。
そんな「小包」が郵便受けに入るはずもなく
それ故に配達トラックの助手席から、直接に投げ込まれます。
しかも、かさばらないように「ギュウギュウ」に丸められた上に、防水のラップをかけて。
日曜大工店に行くと、「番犬に注意!」の玄関先ステッカーと一緒に
『新聞は投げ込まないで!』というステッカーも売っているほどに・・・
我が家の隣人が、引越しをしました。
『パースの街まで今までは10分だったけれど、これからは1時間もかかっちゃう・・・』
そう呟く隣人家族は、大の馬好き。
「大切にしている馬達を他人の所で飼育管理したくない!」との理由から
その馬達と共存できる場所に引っ越したのです。
行ってびっくり、見てビックリ!
通勤時間が50分増えただけで、こんな広大な土地を所有できるのは『上手』いな。
肝心の馬達は、牧草を『美味』そうに食べていました。
オーストラリアの愛唱歌 、そして国民性を表す「Waltzing Matilda(ワルチング・マチルダ)」
その旋律は非常に有名で日本の皆様方も聞き覚えがあり
この曲を『オーストラリア国歌』だと思われている方がいらっしゃられるほど。
陽気な「スワッグマン(羊毛を刈りながら放浪する労働者)」が
池のほとりにあるユーカリの下でキャンプをしました。
そしたら放牧している羊が水を飲みに来て、流れ者の彼は大喜び!
美味しく食べて、残りは「マチルダ(枕にもなる生活必需品など全てを詰め込んだ袋)」に収めた。
ところが大変、お金持ちの農場主がサラブレットで登場。
警察官も三人、馬に乗ってやって来た・・・
『べらんめい。お前らに生きたまま捕まる俺様じゃねーよ!』
そう言ってスワッグマンは池の中に跳び込んだ。
あなたもその池の傍を通れば、彼の歌声が聞こえます。
『俺っちと一緒に、自由気ままなワルチングの旅に来ないかい?』と・・・
この様な自由気ままな歌が、国歌と同じほど愛されている背景には
権威や権力といった社会的な力を嫌い、愛国心で自由な国を新たに創ろうとする建国心から。
チビ工場長・父にも「スワッグマン」の歌声は聞こえてきました。
金の鉱床は、地質学では「石英」や「硫化物」の鉱脈にあるのが通念ですが
それ以外にも色々と『秘密』の要素があるのです。
『何処の地域であれば、どの金属を含んだ地脈で見つかりやすいか。』
そう言う「現地のレシピ」は世代を超えて受け継がれたりします。
チビ工場長・母方祖父は漁業を営む傍ら、金属探知機で夢を追い
チビ工場長・母方叔父は牧場経営の暇を探しては、金探し。
農業に従事するチビ工場長・父も、ブドウの木々の休眠期以外は「休み」が無い代わりに
第一次産業ならではの『長期休暇』がありますので
先祖から譲り受けたレシピを用いて、風が吹くまま荒野を漂います。
画像は昨年に見つけたもの。
とある場所で、とある金属を拾う周波数にあわせ、見つけました。
2週間もキャンプで野宿をし、見つけた金は「時価20,000円」相当です。(泣)
おかしいな、「さしすせそ」を間違えたかな?
鉱山資源の大国、オーストラリア。
大自然が残されている美しいこの国には、その自然と同じほどの輝きもあります。
ダイヤモンド?
いやいや、チビ工場長と父が追いかけるのは『GOLD』です!
宝石は国際的な大企業が連携して「人工衛星」から地脈を探しているので
比較的に手薄(?)な金脈で夢を見ます。
探し上手な人は「新車」を購入できる金塊を、砂漠の荒野で「月1回」の割合で見つけるほど。
余談ですが、パースから700Kmにある世界有数の金鉱山『Kalgoorlie(カルグーリ)』は
歩いている最中に「地上に突き出た金塊」で転んだ際に発見されました。
いつも荒野を見つけた際は、金属探知機で夢を見る父。
幸運以上に忍耐が必要なのですが、チビ工場長は未だ耐え忍ぶことが難しいみたい。
ならば、気軽に採取できる「砂金」でその気にさせちゃおうと目論見ましたが
予想以上に上手でどっキンしておりました。
今朝は早起きをして、「キングス・パーク」からの朝日を眺めに行きました。
スワンリバーの奥にたたずむ山間から、昇る力強い太陽。
Yesterday is history, Tomorrow is mystery, and Today is a gift.
That is why we call it Present.
昨日の出来事は「過去」であり、明日の出来事は「未知」であり、今日の出来事は「贈り物」。
だから今の瞬間を『プレゼント』と言うのである。
心から、この言葉の意味が理解できた・・・
パースの街から東南東に約4時間、距離にすると350Kmほど。
一定方向から吹く風、そして一緒に運ばれきた砂。
熱や雨による侵食で「27億年前」から存在していると言われる自然の芸術。
縦縞模様は雨に含まれていた沈殿物が、傾斜と共に岩に流れ込んだ証。
サイズは高さ15mそして長さ100mの巨大岩、その名を『ウェーブロック』と言います。
こう言う景色を眺めると、人間がちっぽけだと気が付く。
母なる地球のエネルギーは『ナミ』じゃない。
天気の良い週末は、屋外で『バーベキュー』をするのがオーストラリア流。
靴を脱がない「建て作り」の家で生活をする習慣から
家の中でも靴を履いているのですが
何故か庭でバーベキューをする時はビール片手に『裸足』なんです。
焼け具合を探る際は、「ラム肉は骨に聞け!」って耳にしますが
ソーセージの場合、我が家では『ボロスに聞け!』って伝わっています。
相棒の口元と目つきを見て確認します。(笑)
おいボロス、お前が居なくなっちゃたからソーセージが上手く焼けないぞ!
多めに焼いちゃうし・・・
えっ、何をしているのかって!?
庭に天然自生していた『グラス・ツリー』が枯れちゃったんです。
学名;Xanthorrhoea australis(キサントロエアオーストラリス)
名前からご判断できるように、オーストラリア特有の変わった植物。
1m成長するのに30年以上かかると言われているススキノキ科の単子葉植物。
火を着けて自然火災を装い、植物の持つ生命力を呼び起こさせる作業です。
「火事場の馬鹿力」とでも申しましょうか。
動物も植物も一生懸命『やる気』になれば、何だってできちゃうんだ!!
数ヶ月の時間を下さい。
彼そしてオーストラリア大自然の「やる気」をご報告いたしますので・・・
ヒィ~
女;『遅いわね、何をしていたの!?』
男;『いやー牛が目の前を横切っていてサぁ・・・』
普通なら、こんな言い訳は通用する筈もなく
TVドラマのシーンならば『モゥー嘘つき!』とギュウギュウに絞られますが(泣)
マーガレット・リバーでは、そんな言い訳はウシろめたくありません。
食事のために牧草地帯を移動する牛。
道を塞ぐ事、いつもは30分以上。
証拠を画像に収めれば、Uターンをして遠回り帰宅ができるぞ!
うっしっし・・・
久しぶりに牧草を喰う、いや道草を食うチビ工場長・父でした。
Copyright (C) 2008 M.I.C All Rights Reserved.